先日、「It Takes Two」を友人と一気にクリアしました。
It Takes Twoは、いろんなゲームを詰め込んだ2人協力のCo-op専用ゲームです。
どのようなゲームかというのは、ムービーを見ていただいた方が早い気がします。
色々なゲームを少しずつ、時にはパズル、時にはアクション、時にはミニゲームと進んでいく要素詰込みゲームは結構あるのですが、他と違う要素が多くあり、そこが大きな評価を受けています。
１．オンライン対応の心意気
最近のCo-opゲームなので、オンライン対応は当たり前かとは思いますが、ここまでいろいろな要素が詰まっていると、オンライン対応はかなり難しいと思います。実際、一緒にプレイしていたプログラマの友達もこれは大変そうだと言っていました。
しかし、このゲームはしっかりとオンライン対応を行っています。それどころか、他のPCゲームにあまりない対応をとっています。
なんとこのゲーム、一人がゲームを持っていれば、相手は無料で遊べます。
フレンドパスという無料で使えるバージョンを入れておけば、第1章は無料で、相手が製品版を持っていればエンディングまですべてプレイが可能です。
Switchのゲームなどではたまにある対応ですが、これだけの規模のゲームでは珍しいです。（フレンドパスだけで30GB近くありましたからね…）
「やりたい！！」と思った人が相手を誘いやすい環境が出来ています。
２．子供向けじゃないストーリー
ストーリーの本筋は、離婚を決めた夫婦が、娘の拾ったおせっかいな恋愛本の魔法で人形に憑依されられ、様々な試練を夫婦に課すというものです。
最初は中が悪いまま、元に戻るためだけに仕方なく協力していきますが、お互い助け合ううちにどんどん仲が良くなって・・・という単純な話ではありません。ネタバレは避けたいですが、「離婚しようと思っていたけど、子供の本当の想いを知って元の鞘に戻る」流れではなく、個人のやりたいことにスポットを向けているのが印象的でした。
あと、2人ともいい大人なので、自分たちが助かるためならおもちゃとか機械とかに意志が宿ったとしても割と容赦なく殺します。感情豊かな方は微グロ注意です。
３．絶妙な難易度設定
ステージごとに「メイ」「コーディー」の2人のキャラクターがそれぞれ違うアイテムを持ち、それによって謎解きやアクションをしながら進んでいくというのがこのゲームの流れなのですが、ある場所はシューティングだったり、ある場所はアクションだったり、ある場所はRPGだったり、ある場所はQTEだったり、ある場所は○○だったりするので、とにかく幅広いゲームへの適性が問われます。
しかし、そういったゲームの苦手な人でも安心して遊べる絶妙な難易度に仕上がっています。まず、基本的に2人が操作するキャラクターは死んでもその場からすぐに再開することが可能です。
謎解きは、難しいものもありますが、自然な流れで段階的にヒントが出されます。例えば二人の言い合いの中で、メイのアイテムが必要な場合は、まず「メイ、こっちに来てくれ」のように、突破に2人が必要なことを示唆してくれます。その後、それでも進まなければ、「君の○○でなんとかできるんじゃないか？」など、具体的に何を使うかを示唆してくれます。このような形で絶妙なヒントを出してくれるので、気が付くまでにそこまで時間がかかりません。
感心したのが、ゲームレベルの設定です。ボス戦では、二人同時にダウンすると一旦ゲームオーバーになります。その際、ゲームをあまりしない人は気が付かない程度にちょっとゲーム難易度が下げられます。例えば敵の攻撃がほんの少しだけ緩くなったり、敵の防御力が少し下がったりしているようです。
謎解き、ゲームスキル含めて、明確に詰まったのはクリアまでの10時間ほどで1回だけ、それも10分程度です。
このゲーム、自分が何かをしているときは大抵相手も頑張っている最中のため、相方のミスで割と簡単に死にます。というか、故意に相手を陥れることもできると思います。自分のパートがいかに順調でも、突然死ぬことがあり、「おい、急に死んだけどｗｗｗ何があったｗｗｗ」となることも何度もありますが、それでも、全然ストレスがありません。
エンディングのスタッフロールにびっくりするくらいレベルデザイナーがいて、納得しました。親子でもゲームとして十分楽しめると思います。
このように、普通の要素詰込みゲーにはないところがいっぱいで、今年のゲームオブジイヤー候補とも噂されています。
もちろん一般の方にもおすすめですが、YouTuber、とりわけてぇてぇを求めるVTuberの方々にはぜひともプレイして欲しい作品です。許可や収益化の許可が出るならもう遊ばれていてもおかしくないとは思うのですが、あまりプレイしている人はいないところを見ると、許可出てないんですかね。
皆さんぜひプレイしてみてください！
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